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Artist | ||||||||||||||||
SABU |
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Title | ||||||||||||||||
PALO CONGO |
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Review |
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プエルトリカンのパーカッショニスト、サブー・マルティネスのリーダー名義で、ジャズの名門ブルーノートから発売された異色盤。アルセニオほか、弟のキケとカエサルもパーカッションで名をつらねており、アルセニオ・ブラザーズ総出演。ブルーノートらしく、歌よりも演奏を重視したジャム・セッション的なとてもリラックスしたつくりに仕上がっている。 ここでのアルセニオのアンプリファイド・トレスはジャズ・ギターに感触が似ている。解説に、ガボール・ザボか晩年のジャンゴ・ラインハルトに似たテイストとあったが、ホントそんな感じ。 青二才のヴォーカルが薄っぺらなぶん、アルセニオのドスが効いたダミ声がものスゴイ迫力で迫ってくる。コンガとボンゴをバックに、アルセニオと若造たちのコール・アンド・レスポンスを繰り返す民俗音楽っぽい曲は、まさにその典型。えせアフロなパーカッションの曲は、日本のヘタクソな和太鼓集団に似て、リズムが単調で退屈この上ない。 こうなると、最大の聴きどころは、アルセニオのトレス・ソロを前面にフィーチャーしたインストゥルメンタル・ナンバー「素晴らしき幻想」('RHAPSODIA DEL MARAVILLOSO')ということになってしまう。「南京豆売り」や「キューバ美人」など、キューバのスタンダード・ナンバーのメロディを散りばめながら、アルセニオのめくるめくソロが展開される。ジャズ畑のベーシストとのインタープレイが興味ぶかい。そして、ラストは、セステート・アバネーロの「歌うあばずれ女」(原題の「ティリビリン・カントーレ」で覚えていたので、こういう意味だったとはちょっとビックリ!)でしめくくる。まっ、アルセニオにしてみれば、若い衆の求めに応じて腰を上げた座興といったところだろうか。 |
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(9.16.01) |
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